診療案内

インプラント

手術数は累計6000以上の実績があります

インプラントとは?

インプラントは、失った歯を補うために人工歯根を埋め込み、その上から人工歯を装着することで噛む機能を回復する治療法です。

入れ歯やブリッジでは、歯根まで回復することができません。
そのためどうしても噛む力が落ちてしまいます。
インプラントは歯根を埋め込むため、天然歯と同じ様に力をかけることができので、食感も天然歯に近く、食べる楽しみを取り戻すことができます。

インプラントの構造

インプラントは、歯茎からインプラント(歯根部)、アバットメント(支台部)、人工歯冠(ほてつ)の3つに分けられます。

インプラントと従来の治療法の違い

歯を1本失った時

ブリッジ治療の場合

  • 周りの健康な歯を削ってしまいます。
  • 大きな負担が周囲の健康な歯にかかります。
  • 歯を失った部分の骨がやせます。

インプラントの場合

  • 健康な歯を全く削りません。
  • 歯を失った部分の骨に咬合力が加わり、刺激を受けるため、骨がやせません。

歯を複数本失った時

部分入れ歯の場合

  • 入れ歯を固定する針金が不快です。
  • 大きな負担が周囲の健康な歯にかかります。
  • 歯を失った部分の骨がやせます。

インプラントの場合

  • 人から見られる所に金具はありません。
  • 歯を失った部分の骨に咬合力が加わり、刺激を受けるため、骨がやせません。

歯をすべて失った時

総入れ歯の場合

  • 食事や会話でズレたり食物が入ることがあります。
  • 年月とともに、顎の骨がやせて、入れ歯が合わなくなることがあります。

インプラントの場合

  • 維持装置で確実に固定するので食べかすの心配もありません。
  • または8本以上のインプラントを埋入すると固定式の歯が入り、見た目も天然の歯と変わりありません。

治療のながれ

インプラントの治療は、手術前の診査や手術後のメンテナンスが重要となります。
当院では、綿密な診査の元に詳細な治療計画を立てます。
患者様にその治療計画や手術方法をご説明し、ご同意いただいた上で手術を行います。

① 診査

患者様の全身の状態をお聞きしたり、レントゲンやCT、型取りした模型をもとに、歯、歯茎、噛み合わせなどを総合的に診査をします。
CTは高精細な3次元画像が得られる為、より的確な治療が行えます。

② 口腔内環境の整備

先ずは、お口の中の環境を整えます。
歯槽骨(歯を支える骨組織)が痩せてしまい、幅や高さが足りない場合は人工骨やCGF(自己血小板)などで骨造成し、口腔内環境をしっかり整えてからインプラントの施術に入ります。

人工骨の場合

ハイドロキシアパタイトとコラーゲンからなる人工骨です。フレキシブルな操作性と自家骨類似の構造・組成を有し、生体内での吸収置換性を持ち、骨再生を促進します。

自己血小板 (CGF)の場合

通常、怪我をして血管が破れると、その血管の穴を埋めるために血液中の凝固因子が刺激されてフィブリンという物質が形成され、傷口をふさいで出血を止め傷の治りを促進します。CGFとは、このフィブリンを人工的に作製したもので、患者さんご本人から採血された血液(10cc)を、Medifugeという遠心分離機にかけて作製します。患者さんから採血した血液に、添加物(抗凝固剤や凝固促進剤など)を一切加えずに作製できる完全自己血液由来のフィブリンゲルです。

③ インプラントの埋込(1次手術)

インプラント(歯根部)を埋め込む手術を行います。
当院では、患者様の緊張やストレスを軽減するため「静脈内鎮静法」を行っています。

④ 治癒期間

インプラントと骨が結合するのを待ちます。(およそ3ヶ月~)
この期間、仮の歯を使用できる場合もあります。

※治癒期間は骨の質に寄って個人差があります。

⑤ 支柱の取付(2次手術)

歯ぐきを開いて人工の歯を取り付ける支柱(アバットメント)を装着します。

⑥ 上部構造(本式)の作成

型取りをし、上部構造(セラミックスの歯)を装着します。
歯を使用しながら噛み合わせの調整を行います。

⑦ メンテナンス

インプラントを長くお使いいただくためにメンテナンスは必要不可欠です。
術後しばらくは月1回程度、その後も3ヶ月毎にメンテナンスを行います。
自宅でのお手入れ(ブラッシング)の仕方などしっかりアフターフォローしていきます。

当院のインプラントについて

当院では長い歴史と、豊かな実績を誇るシリーズを厳選し、あなたの施術に用います。
いずれのインプラント体ともに材質は純チタンを使用。
純チタンは骨や歯肉に良く適合しやすく、信頼性の高い材質です。

ストローマン社製「ITIインプラント」

ストローマン社のITIインプラントは、独自の技術によりフィクスチャー(歯根部)の表面が患者様の顎の骨と結合しやすい様に設計されています。
そのためインプラント体と骨との早期の結合が期待でき、治療期間の短縮を期待できます。
20年以上の歴史と世界的にも多くの実績があり、信頼性の高いインプラントです。

ITIインプラント

カルシテック社製「カルシテックインプラント」

カルシテック社製のカルシテックインプラントは、インプラントの表面を、HA(ハイドロキシアパタイト)コーティングされたインプラントです。
HAは骨を構成する修正分であり、骨との結合の促進が期待できます。
コーティングされているので、ボディが白っぽく見えます。

カルシテックインプラント

インプラントイノベーションズ社製「3iインプラント」

インプラントイノベーションズ社製の3iインプラントは、特許を取得した「オッセオタイト」という表面性状が特長です。
オッセオタイトは微小で均一な粗造構造で、高い接触率を実現します。

3iインプラント

インプラント手術後の注意点

インプラントの術後は食べ物は?お酒は?ハミガキは?気になられていることがたくさんあるとおもいます。
こちらでは術後の注意点をおおまかにわけて記載しております。加納歯科医院では術後のアフターケアもご安心ください。
その他に質問などありましたら当院にご相談ください。

  • 当日はうがいをしないでください。
    (気持ち悪いからと何度もうがいをしますと出血しやすくなります)
  • d
  • 入浴・シャンプーはしないでください。
    (出血しやすく腫れが増してしまいます。)
  • お酒は飲まないでください。
  • 食事はやわらかい物をおとりください。
    (やわらかめのご飯・めん類・たまご豆腐・ヨーグルト・ゼリーなど)
  • 安静にして早めに就寝してください。
  • 腫れたり、痛むところを氷や冷却シート等で冷やさないでください。
    (血の循環が悪くなり、治りがおそくなりやすいです。)
  • 担当医の許可が出るまでマッサージ・スポーツ・ジム等、激しい運動は控えてください。
  • 処方された薬は用法・容量を守って飲み忘れのないようにしてください。
  • 痛みが気になられる方は、早めに痛み止めを飲んでください。
  • 翌日は必ず受診してください。

インプラントのメンテナンス

あなたにできるメンテナンス

最も簡単にして重要なホームケアが「歯磨き」。
インプラントには接合部(境目)があり、汚れがたまりやすく、落としにくい部分となります。
通常の歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロス等でのお手入れも効果的です。
食後には指導された通りの正しいブラッシングを行いましょう。

専門家によるメンテナンス

インプラントには神経がないため、ダメージを受けても自覚症状はほとんどありません。
このため専門家(歯科衛生士)によるメンテナンスが不可欠です。
インプラントの周囲に炎症は起きていないか、人工の歯(上部構造)がゆるくなっていないか、噛み合わせは問題ないかなどをチェックします。

長い期間問題なく使用するために